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人生の本質は趣味。自転車・音楽などの当ブログ管理人崖島の趣味についてつらつらと書きます。自転車...ロードバイク/MTB、音楽...機材購入からCD化・配信まで全工程(DTM/作詞/作曲/編曲/録音/ミックス/プリマスタリング)

Freetime


O'symetric レビュー後編 インストール〜使用感

真円チェーンリングの1種のO'symetricをRXRSにインストールするか否かの検討、および取り付けと使用した感想を、導入検討とインストール・使用感の2部に分けて書き綴った。
本編は後編(前編はこちら)。

(2)インストール・使用感


要点

・インストールには3箇所の切削加工と、センサー調整が必要であった。
・インストール前後にてパワーおよびペダリング効率の有意差はなし。
・体感上はペダリングしやすい。
チェーン落ち、音鳴りが大きい。

漕ぎやすさ自体は体感でき良かったが、チェーン落ちがネガ要素として大きすぎるので、一旦FC9000に戻すことにした。




各論詳細


導入

9/8現在の構成はFC9000、パイオニアペダリングモニター付、FディレイラーはRecordである。
このFC9000のチェーンリングをO'symetricに変更することになる。
軽くネットで調べてみたが、FC9000、ペダリングモニター付にO'symetricを取り付けた前例は見つからなかった。
なので今回は安全を見て、取り付け作業はプロにお任せした。


結果...やはり多数の加工および調整が必要になった。



具体的には...

 1.マグネットを貼り付けタイプからアームタイプに変更
 2.外側チェーン落ち防止ピン切削加工
 3.O'symetric付属チェーンウォッチャー切削加工
 4.チェーンリングボルト切削加工


すべて、他部品との接触干渉を防止するために必要な加工である。
これらとFディレイラーの調整をして取り付けがひとまず完了した。


翌日以降、シェイクダウンでチェーンとFディレイラーとの干渉による音鳴りチェーン落ちの問題が発生したので、もう一度ショップに持って上がり、Fディレイラーを調整してもらっている。



使用感

前編で予想したメリットデメリットに対して、実際の使用感としてどうであったかを書いていく。


☆メリット1
「漕ぎやすい」
O'symetricの良さは今までSempreのインナーでもわかっていたことだが、アウターに関しても漕ぎやすさは感じる。高負荷低回転時には死点の通過時が真円より明らかに楽だし、ダンシングにおいてもトルクムラの発生が抑えられている気がしている。しかしこれに関してはあくまで主観的であるところだ。実際の数値的なところを見てみる。

下記にチェーンリング違いでのペダリングモニターのデータの比較を載せる。
自分がよく通るコースで、全く同じルート比較的近い平均強度(あるいはタイム)で走った結果だ。
なお、これらのデータを取ったときは、後に比較しようとは微塵にも思っていないので、プラセボ効果は排除されていると思われる。


まずはFC9000。
FC9000 Eff




次にO'symetric
Osymetric Eff


ペダリングフォースのベクトル、ペダリング効率ともに
有意差はないと思われる。

※注
これらに関して、差が見られるが「有意差がない」とした理由は、同じ人間とはいえ時系列的に異なるタイミング(=異なるコンディション)で測定したデータは、よほど差がないと有意差とは認められないと考えるからである。
たとえばデータを取った際の疲労度に関しても日付が異なれば異なるだろう。あるいは日々進化するためにトレーニングしているのだから、多かれ少なかれパフォーマンスは向上しているだろう。
前者は、トレーニング時は日々測定している出力からStressBalanceなどである程度管理はできるとは思うが、それがそのとき発揮できるパフォーマンスと完全に相関がとれるかといえばそうとにいえない。出力や効率の測定におけるメンタリティ(要するにやる気)にも上下があるため、単純な比較はやはり難しいと考えている。

そのあたりのデータ比較は実際やるとすれば「できるだけ条件をそろえた上で」、そろっていない部分は「統計学的に処理」する必要がある。しかし、そこまでやる時間と設備(たとえばローラーとか)がなかったのでやってないだけ、といってしまえばそれまでだけど。




デメリット1
「ベストマッチな歯数の組み合わせがない」
これに関しては、36Tが必要かどうか、が最大の問題だが、今のところ暗峠に行っていないのでなんともいえない。けどまぁともかく暗峠でも足つかないくらい鍛えろっていう話である。



デメリット2
「外すFC9000チェーンリングがもったいない」
結果的にFC9000に戻すことにしたので、勿体無くはなかった。しかし、O'symetricを当分お蔵入りさせねばならなくなったので、そちらのほうが勿体無い結果となった。




デメリット3
「チェーントラブルが多発の可能性」
レースでは使いたくないと思うほどには、トラブルが多発した。
具体的にはチェーン落ちが多発、さらにFディレイラーへのチェーン絡みが1件。
「多発」の頻度は「100kmに1回」程度だ。週に数回はチェーン落ちした。しかも、付属していたチェーンウォッチャーで少しはましになるという甘い期待完全に打ち砕かれている。むしろ、チェーンウォッチャーの向きはチェーンを乗せリカバリーする方向とは逆向きなので、余計リカバリーに手間取ることになった。

ェーンを触ることで手は汚れ、下手してチェーンリングの歯先で怪我をしてしまうことすらあった。もちろんチェーン落ちた瞬間にクランクをとめなければ、チェーンをチェーンリングとチェーンステーとの間に噛みこみ、フレームにも傷がいく。
因みにチェーンリングで怪我をした場合は、即、きれいに洗ったほうがよい。傷口の奥にチェーンの汚れが残ると、傷がふさがり治っても、刺青と同じように黒く痕が残る。


までSempreの方にはチェーンウォッチャーを付けていなかった。シマノコンポ(105)だとほとんどチェーン落ちを経験しなかった上、チェーン落ちしてしまったときも、Fディレイラーをアウター側に動かしてホイールとクランクを回転させることでほとんどの場合、即リカバリーできるからだ。その時はもちろんチェーンその他駆動系に直接触れることはない。



どんなときにチェーン落ちするか?


さて、O'symetricを使用していてチェーン落ちするタイミングは、下記であった。

 1.アウター→インナーの変速
 2.インナー→アウターの変速
 3.逆回転
 4.何もしていない



1.アウター→インナーの変速
 すべてのチェーンリングで、チェーンが落ちるのが一番多いタイミングがこのときだろう。
 O'symetricも例に漏れずこのタイミングで落ちる。もちろんこのときにチェーンウォッチャーは役目を果たしていない。


2.インナー→アウターの変速
 O'symetricを使用していて2回ほどあった。変速の向きの逆側に落ちるのか不思議だった。
 その瞬間は見ていないものの、おそらくアウターにチェーンを上げようとしたときに、チェーンがアウターに上がりそこない、インナーに落ちる勢いでそのままチェーン落ちしたと思われる。


3.逆回転
 出発時のペダリングモニターをすばやくセンサー起動させるため、クランクを逆回転させたときにチェーン落ち発生。
 逆回転させたときの上側チェーンラインの弛みでチェーンが落ちたと思われる。


4.何もしていない
 パソコンとかのの不具合で「何もしていないのに壊れた」という、本当に何もしてないの?って言われて、いろいろ聞くと実は原因となった事象が出てくるやつ。
 「何もしていない」と書いてはいるが、本当に何もしていないわけではない。
 インナーローで登坂していたら突如としてチェーン落ちが発生したのだ。
 もちろん、変速や逆回転もせずギャップも拾わずケイデンスも平凡な時に。
 原因をよく考えるに、インナーローでまわしているときに自転車全体のロール方向の揺れが、絶妙に悪いタイミングでチェーンに伝わったことがチェーン落ちの原因だったと思われる。 
 これが3,4回はある。困りものだ。



以上4点はFディレイラーの調整不足かとも思った。
しかし、Fディレイラーはインナーに入れたときに、アウターへトリムしないとチェーン接触、音鳴りするくらいの位置までアウター側へ寄せて調整しているので、これ以上は手の施しようがない。


そういうわけで、10/12にO'symetricからFC9000に出戻り...



なお、ここで提言しておくけれども、恐らくCampyのFDとO'symetricの相性が悪いということも多分にあると思われる。なので、ShimanoのFD(とSTiも含むと思われる)ならば、これほどチェーントラブルは起きないのでは?と思っている。
上の方でも書いたが、SempreはインナーのみO'symetricを使用しているが、このようなチェーン落ちトラブルには殆ど見舞われていない。



追記
この出戻り作業は自分で行ったんだけど、その際にセンサー配線が断線し、ペダリングモニターの右側が反応しなくなってしまった。そしてセンサークランクアッシーはメーカー送りになってしまったとさ…



高い勉強代だった。




おわり
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テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

  1. [ edit ]
  2. ロードバイク
  3. / trackback:0
  4. / comment:3

管理人のみ閲覧できます

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/11/25(火) 13:48:21 |
  3. |
このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/11/25(火) 22:13:48 |
  3. URL |
  4. Gakeshima
>非公開の質問をされた方へ

当ブログをご訪問いただきありがとうございます。
非公開のコメントに対して非公開で返信しますと、質問を頂いた方からも見えませんので、下記引用にて公開の上での回答となりますことご容赦ください(名前は伏せさせて頂きました)。

さて、お問い合わせの件につきましては、ひとまずお断りさせてください。
といいますのも、ブログ本記事後編の最後のほうにもありますが、O'symetricの漕ぎやすさ自体は気に入っていることと、今後シマノコンポにて改めて試してみたいこと、また、別記事にてIzalco Chronoを入手したことを最近書きましたがそちらへのインストールを検討していること、以上3点からさしあたりは手放す考えがないからです。
折角のお申し出で誠に恐縮ですが、どうかご理解いただきたくよろしくお願いします。


> 初めまして。○○と申します。
> ペダリングモニターとオーシンメトリックで検索していたら、こちらに辿り着き拝見させていただきました。
> こちらの記事に大変興味があり、参考にさせていただきます。
> 当方、ペダリングモニターを使用しており、現在ROTOR AERO Q-RINGS(52-36)を同じく加工し取り付け使用しております。
> 私の場合はトライアスロン用途で、TTバイクで使用しておりますが、長年楕円チェーンリングを使用していた経緯もあり、比較した結果、楕円チェーンリングのほうが適しているようです。
> そこで近々オーシンメトリックの導入を検討していましたが、いざ購入するとなると高価な買い物ですし、加工は自己責任ということで悩んでおりました。
> こちらのオーシンメトリックは、現在手元にございますか?
> もし今後お使いにならないのであれば、譲って頂くことはできませんでしょうか?
> いきなり見ず知らずの人間が、このようなことを言うのは失礼なのは承知の上で、お願い申し上げます。

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/11/26(水) 09:47:23 |
  3. URL |
  4. 質問させていただいた者です
この度は丁寧に返答いただき、また、お心遣いをいただきありがとうございます。
チェーンリング加工等で、再度連絡させていただくかもしれませんが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
今後もブログを拝見させていただきたく思います。ありがとうございました。

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